レンタルサーバーの実際のスペックとサーバーの所在地を調べてみた

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サーバーのスペックと所在地

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こちらの仕様一覧で見てわかるとおり、多くの共用サーバーでは CPU やメモリなどのスペックを公開していません。

中にはサーバーのコントロールパネルなどで、自分が実際に使用しているサーバーのスペックを確認できるところもありますが、そのようなサーバーは一部に限られています。また、SSH などでスペックの情報を取得できるところもごくまれにはありますが、ほとんどの会社ではスペックに関する情報は取得できないようにブロックされています。

当サイトで公開している各レンタルサーバーは、いずれも実際にサーバーを借りてみて、使い勝手や機能等を詳しく調査したり、各種のベンチマークを実施してそのパフォーマンスをチェックしていますが、その際に各サーバーのスペックも調べてみました。

ただ、あくまでこちらで確認できた情報にすぎず、公式に公表されたものではありませんので、参考程度にしていただければと思います。

また、各サーバーの所在地についても興味があったので、あわせて調べてみました。いずれも、2016年4月時点での情報です。

目次

各レンタルサーバーのスペック一覧

スクロールできます
CPUメモリ
(GB)
PHPMySQLサーバー
ソフト
エックスサーバーXeon E5-2630 v3(2.40GHz) x 2965.5.305.5.45Apache
カゴヤ5.5.295.6.22Apache
WebARENAXeon E5450 @ 3.00GHz245.3.35.1.36Apache
さくらインターネットXeon E312xx (Sandy Bridge)185.6.185.5.38Apache/2.2.31
WADAX5.3.35.1.73Apache
hetemlXeon E5-2620 v2325.4.275.6.13Apache
ABLENET5.6.175.6.24Apache/2.2.29
お名前.com5.6.145.6.14Apache/2.2.23
ロリポップ5.5.255.6.23Apache
SpeeVer165.3.35.0.83Apache
iCLusta+Atom C2750 @2.4165.5.305.1.47Apache
Bizメール&エコノミーQEMU Virtual CPU version (cpu64)5.5.285.1.73Apache
クローバーXeon L3425.6.185.0.95Apache

CPU とメモリに関しては半分くらいしか取得できませんでした。(メモリに関しては正しくないものもあるかもしれませんので、ご了承ください)

エックスサーバーのスペックがダントツに高いですが、以下のように公式サイトに書かれているとおりの最新スペックである「CPU 16コア・メモリ96GB」のサーバーが使用されていました(追記:2016年9月現在では CPU 20コア。heteml も同様に11月に 20コアに拡充しました)。

CPU はほとんどが、現在サーバー用 CPU の主流である Xeon(ジーオン)が使われています。CPU の発売順で行くと、大体 WebARENA ⇒ さくら ⇒ heteml・エックスサーバー の順に新しくなる感じです。(クローバーの「Xeon L342」に関しては、詳細がよくわかりませんでした)

iCLUSTA+ だけは Xeon ではなく、同じ Intel でも Atom を使用しているようです。

また、Bizメール&ウェブエコノミーは、他と違った表記になっていますが、エミュレーターを使用して仮想的なシステムが構築されているようですね。

PHP と MySQL のバージョンもあわせて記載しましたが、書いてあるのは初期状態でのバージョンです。レンタルサーバーの中には、PHP や MySQL のバージョンをユーザーが任意で変更できるところもありますので、上記の表の中に書いてあるバージョンしか使えないというわけではありません。(後日別記事にて紹介する予定です)

サーバーソフトは、すべてのサーバーで Apache が使用されていました。

各サーバーの所在地は?

当サイトで紹介しているすべてのレンタルサーバーは、データセンターが国内にあるということを公式サイトやサポート窓口に確認してあります。

では、実際に国内のどこにあるか、というのもあわせて調べてみました。位置情報は、以下のサイトにて取得しています。

■aguse.jp
http://www.aguse.jp/

上記のサイトにサーバーに設置したサイトの URL を入力して検索すると、検索結果の中にサーバーの位置情報が表示されます。

以下が取得できた各サーバーの位置情報です。

スクロールできます
サーバー名サーバーの所在地公式サイトやサポートで確認した情報
エックスサーバー大阪国内
カゴヤ京都自社・京都
WebARENA東京(新宿)自社・国内
さくらインターネット東京(新宿)自社・国内
WADAX東京(新宿)国内大阪 ソフトバンクデータセンター
heteml東京(新宿)東京/大阪
ABLENET大阪大阪
お名前.com東京(新宿)国内
ロリポップ東京(新宿)国内GMOデータセンター
SpeeVer東京(新宿)東京
iCLusta+東京(渋谷)国内
Bizメール&エコノミー東京(新宿)国内
クローバー大阪国内

正直なところ、これが本当に正確なのかどうかはわからないのですが、各会社の本社の場所などの情報と見比べると基本的にはあっているように思います。

例えば、カゴヤは京都に自社でデータセンターを持っていますが、きちんと京都が表示されました。

クローバーの提供元であるネットオウルも本社は京都なのですが、データセンターは大阪のようです。大阪のほうが太い回線があると思いますし、関連会社であるエックスサーバーの本社は大阪で、サーバーの場所も大阪なので、もしかしたら同じデータセンターで管理しているのかもしれませんね。

ABLENET も本社が大阪にあり、サーバーも大阪にありました。

WADAX も本社は大阪で、以前の FAQ にはサーバーも大阪にあると記載があった(※現在リンク切れ)のですが、東京の新宿が表示されました。

残りは東京で、ほとんどは新宿が表示されましたが、GMO クラウドの iCLUSTA+ だけは、渋谷が位置情報として表示されました。

なお、東京や大阪などの主要都市であれば、非常に太い回線が接続されていますので、東京であっても大阪であってもほとんど体感的に違いがあるということはないでしょう。

以上、各レンタルサーバーの実際のスペックとサーバーの所在地についてのまとめでした。

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