いざレンタルサーバーを契約しても、何から手を付けていいかわからない人もいるかもしれません。
細かい機能等については、レンタルサーバーによって異なりますが、その主な機能面についてざっと説明します。
レンタルサーバーの管理画面
レンタルサーバーを借りると、いくつかの機能や設定画面を分けて使うことになります。
初めて借りる人は、どの画面で何をするのかわからないかもしれませんので、ざっと以下のような機能に分かれているということを理解しておくといいでしょう。
- 契約関連の管理画面
- コントロールパネル
- ファイルマネージャー
- Webメール
- phpMyAdminなどデータベース管理画面
1.契約関連の管理画面
契約者の登録情報の管理、契約期間や支払い等を管理する画面です。
転居した際に住所変更をしたり、過去の支払い履歴を確認したり、プラン変更をしたりするような場合には、この画面で行います。
2.コントロールパネル
サーバーを実際に利用するうえで技術的な操作を行う画面で、レンタルサーバーを使う際にはメインで使用する画面です。
設定項目が一覧で並んでいて、どこに何があるかわかりやすいように配置されていることが多いですが、中には少々わかりにくい(というか昔風で直感的に操作しにくい)会社もあります。
最も使用する管理画面でもありますので、できるだけこのコントロールパネルが使いやすい会社を利用するほうがいいですね。
3.ファイルマネージャー
サーバー内のファイルを管理できる画面で、ファイルアップロード・削除・パーミッションの変更なども行えます。
4.Webメール
メールアカウントを利用できる契約の場合、作成したメールアカウントごとに、そのアカウント名とパスワードでログインすることができ、メールの閲覧・送受信等、基本的な作業を行えます。
多くのレンタルサーバーで提供しているWebメールは比較的簡易なもので、GmailやYahoo!メール、プロバイダーのWebメールなどと比べると簡素なものが多いです。最低限使える機能がそろっている、という感じですね。
なお、作成したメールアカウントの一覧などはコントロールパネルで管理しており、コントロールパネルからもWebメールにログインできることが多いです。
5.phpMyAdminなどデータベース管理画面
データベースをWebブラウザ上から直接操作することができる画面です。
データベースの作成や設定自体はコントロールパネルで行いますが、データベースの中身を直接編集する場合などには、phpMyAdminと呼ばれるツールを使って行います。
「MySQL」と呼ばれる種類のデータベースを使用する場合は「phpMyAdmin」、「PostgreSQL」というデータベースを使用する場合は「phpPgAdmin」という管理ツールを使用します。
下手にデータベースを触ってしまうとサイトがめちゃくちゃになってしまう可能性がありますので、データベースの知識がない人は普段は触らないほうがいいと思います。WordPressなどを他のデータベースに引っ越ししたりする際には使うことがあると思いますが、慎重に行いましょう。
なお、レンタルサーバーによっては、契約関連とコントロールパネル等が同一の画面になっているところもあります。
レンタルサーバーで使用できるその他の便利機能
レンタルサーバーを借りることで利用できるその他の機能についても軽く紹介してみます。
アクセス解析
レンタルサーバーを借りることで、アクセス解析の機能を利用することができます。
Google Analyticsをはじめとする無料で高機能なアクセス解析がいくつもありますが、特にそういったものを契約をしなくても、多くのレンタルサーバーではアクセス解析の機能が用意されています。
主に「Webalizer」「Awstats」「Analog」と呼ばれるアクセス解析ツールで、サーバー側で取得したログを集計して表示するようになっています。
ただ、レンタルサーバーによっては、アップロードしたサイトごとに分けて見れなかったり、高機能なアクセス解析に比べると若干見づらかったりするので、補助的に使うほうがいいかもしれません。
WebDAV
主にレンタルサーバーの領域をファイルサーバーとして使うための機能です。パソコンから設定を行うことで、パソコン内のフォルダと同じように開いて、簡単にファイルを保存したり、削除することができます。
パソコンから直接使えるものもあれば、モバイル端末からのみ使えるレンタルサーバーなどの違いがあります。
メーリングリスト・メールマガジン
社内や仲間内などに同じメールの情報を届けるためのメーリングリスト、宣伝や情報発信のためのシステムであるメールマガジンなどもほとんどのレンタルサーバーで使えます。
ただ、レンタルサーバーにより、メールの送受信数の上限値があったり、メーリングリストやメールマガジンの作成数やユーザー数に制限があることも多いので、大多数の人相手に利用する場合は、事前に注意しましょう。
また、一定時間に大量に送信することがあると、スパムメール扱いされて、メールの送信が行えなくなったり、相手に届かなかったりすることもありますので、そういった点も事前に知識をつけておいたほうが無難です。