ペパボ対決!「ロリポップ!」v.s.「heteml」-機能とパフォーマンスを独自計測データで徹底比較!

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ペパボ対決!heteml(ヘテムル)v.s.ロリポップ!(エンタープライズ)徹底比較

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ポップなビジュアルで、若い層を中心に人気の高い「GMOペパボ株式会社」が提供するレンタルサーバーである、「ロリポップ!」「heteml(ヘテムル)」。わかりやすさ、使いやすさという点でも、非常に高い評価を得ています。

元々は「低価格帯のロリポップ!」、「高機能で上級者向けの heteml」という形で差別化していた 2つのサービスですが、ロリポップ!が同じ価格帯のプランをリリースしたことや、サーバーのスペックやサービスの変化などにより、heteml の位置づけが微妙になってきました。

では、今ネットビジネスで利用するとしたら、ロリポップ!と heteml、どちらのレンタルサーバーがいいのでしょうか。

今回は同じ会社のサービスである、「ロリポップ!」と「heteml」のサービスからサーバーのパフォーマンスの詳細まで、独自調査データを交えて徹底比較してみました。

現時点の結論としては、以下のとおりです。

ロリポップ!と heteml のいいとこどり+高速表示できる
 ロリポップ!「ハイスピード」プラン の一択!

では、具体的に比較した内容の詳細を見ていきましょう。

目次

heteml とロリポップ!のスペック~サービスの詳細を比較

主なサービス(ディスク容量・マルチドメイン数・データベース数など)の違い

同じ料金帯のプランでも、現状はロリポップ!がコスパが高い

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ロリポップ!
(スタンダード)
ロリポップ!
(スタンダード)
hetemlロリポップ!
(エンタープライズ)
月額費用(税抜)440円~880円550円~1,320円1,100円~2,200円2,200円~2,530円
初期費用(税抜)1,650円無料無料無料
ディスク容量300GB400GB500GB1.2TB
マルチドメイン数200個無制限無制限無制限
データベース数50個無制限無制限無制限
転送量無制限無制限40TB/月無制限

まずは、hetemlロリポップ!の主なサービス概要の違いから見ていきましょう。

一見すると、おおむね料金とスペックは比例する形になっているように見えるとおり、heteml はロリポップ!の「ハイスピード」プランと「エンタープライズ」プランの中間に位置します。

しかし、月額料金と heteml の転送量上限は非常に高いとはいえ、無制限ではないことを考慮すると、やはりロリポップ!の「ハイスピード」プランのコスパが非常に高いことがわかります。

現状は、完全にロリポップ!「ハイスピード」プランの独り勝ちです。

転送量とは?

Web サイトの表示の際に、サーバーから閲覧者の PC に向けて送られるデータ量のこと。Web サイトへのアクセス数が多く、この転送量の上限をオーバーすると、アクセスが遮断され、サイトが閲覧できなくなってしまう可能性がある

サーバースペック(CPU・メモリ・高速化機能など)の違いをチェック

非公開の部分は多いが、サーバーのスペックもロリポップ!がやや上 サイトの表示速度にもその結果が反映している

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ロリポップ!
(スタンダード)
ロリポップ!
(ハイスピード
/エンタープライズ)
heteml
WebサーバーソフトApacheLiteSpeedApache
記憶媒体オールSSDオールSSDオールSSD
データベースMySQLMySQLMySQL
CPU非公開非公開Intel Xeon 20コア以上
メモリ非公開非公開128GB
サーバー分散
同一サーバー内同一サーバー内分散サーバー(WEB/
メール/データベース)
PHPCGIモード/モジュールモードLiteSpeed版CGIモード
/モジュールモード
高速化機能
HTTP/2・ロリポップ!アクセラレータ
・コンテンツキャッシュ機能
(LiteSpeed Cache(ハイスピード以上))
HTTP/2
・コンテンツキャッシュ機能
アクセス増対策
○(同時アクセス数機能拡張
(ブースト機能))
なし
LiteSpeed Cache

WordPress 用の表示データをキャッシュし、高速表示する LiteSpeed 専用のプラグイン

次に、サーバー周りのスペックの違いをチェックしてみましょう。

現状、ロリポップ!と heteml の機能面での最も大きな違いは、サーバーが分散型かどうか、という点です。
heteml は Web サーバー、メールサーバー、データベースサーバーがそれぞれ別のサーバーに配置されているため、例えば Web サーバーに障害が発生して停止したとしても、メールの送受信に問題が発生することはありません。

一方、ロリポップ!の場合は、すべて同じサーバーに配置されているため、一旦利用中の収容サーバーに問題が発生したら、Web サイトの閲覧も、メールの送受信も同時に影響を受けます。
サーバー分散は法人向けで多いシステムのため、この価格帯ではあまりないだけにアドバンテージにはなりえるでしょう。

次に、CPU やメモリなどのスペックに関しては、heteml のみ公式サイトに記載がありますが、ロリポップ!は不明のため、比較はできません。

その他の機能に関しては、ロリポップ!のハイスピード以上が、より高いスペックを持っており、ロリポップ!と heteml のいいとこどり+αといった感じで、頭一つ抜けている印象です。
特に土台になるサーバーソフトが LiteSpeed に変わっている点によって、実際のパフォーマンスに差が出そうです。

その他の主なサービス(独自SSL・バックアップ・サポート体制など)の違い

その他のサービス面では大きな差は見られない プランごとの差は若干あり

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ロリポップ!
(スタンダード)
ロリポップ!
(ハイスピード
/エンタープライズ)
heteml
無料独自SSL○(Let’s Encrypt)○(Let’s Encrypt)○(Let’s Encrypt)
WAF(Webアプリケーション
ファイアウォール)
バックアップ△有料
(Web/メール
/データベース)
〇無料
(※保存期間
などは不明)
〇無料
(Web/メール:7日間、
データベース:14日間)
(バックアップからの復元)○(無料)△(有料)△(有料)
プラン変更○(上位)○(上位)○(上位)
電話サポート△(スタンダード以上)
チャットサポートは
全プランあり
アダルトサイト×××
データセンター国内国内国内
お試し期間10日間10日間あり(期間明記なし)
キャンペーン初期費用無料など初期費用無料など初期費用無料など

次に、その他の仕様の中で違いがみられるものや、重要な機能やサービスと思われるものをいくつかピックアップし、比較してみました。

こちらについては、ほぼサービスに差はありません。
違いがあるとすれば、heteml の無料バックアップは保存期間がハッキリしていること、ロリポップ!にはチャットサポートがあるくらいです。

なお、以前は heteml のお試し期間は 15日間と長かったのですが、現在はどういうわけか、お試し期間自体はあるものの公式サイトからは記載が消え、規約からも期間に関しての記載がなくなったため、突然使えなくなっても何も言えない状況です。(一応、終了前に通知は来ます。現時点では10日程のようです。)

各サーバーのパフォーマンスを比較

では、次に各サーバーの実力を比較してみましょう。サーバーの性能はスペックだけではわかりません。そのため、実際に各サーバーを使用して検証を行った結果をもとに、実際の能力差を見てみたいと思います。

比較に使用するのは、当サイトで独自に調査したデータで、ロリポップ!「ハイスピード」heteml「ベーシック」を比較した結果です。
(※ 2021年の計測データを基にしています。)

調査の詳細については、以下の各記事でご確認ください。

Webサーバーの安定性を独自調査データで比較
サーバー別のWordPress表示速度を独自調査データで比較

サーバーの安定性比較の概要

サーバー専用の監視ツールで 6か月以上計測した結果を比較

まず、サーバーで最も重要な「安定性」からチェックします。

調査は Webサーバーの監視ツール「Site24x7」を利用したもので、約 7日間× 6か月間に渡ってサーバーの稼働率と応答速度をモニタリングした結果を比較します。

「稼働率」は、サーバーが正常に動作していた時間帯の割合で、100%に近いほどより安定していると言えます。おおむね「99.99%」程度であれば優秀です。(※ 稼働率=(稼働時間×障害時間)÷稼働時間×100)

「応答速度」は、外部からサーバーに対してサイトのデータを送るよう命令を送った際(HTTPリクエスト)に、どのくらいで応答を返してきたかを計測したもので、数値が小さいほうが応答は速いため、より良いサーバーということになります。

Webサーバーの稼働率と応答速度を比較

ロリポップ!は稼働率 100%を達成 応答速度もロリポップ!が上

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順位サーバー名
(プラン名)
項目平均7月8月9月10月11月12月
2位ロリポップ!稼働率100%100%100%100%100%100%100%
応答速度263.8206.0298.0245.0244.0370.0220.0
7位
heteml
稼働率99.994%100%99.983%100%100%99.993%99.987%
応答速度449.2702.0517.0439.0541.0427.0459.0
8社平均稼働率99.995%100%99.974%99.999%100%99.999%99.998%
応答速度389.4413.9421.5337.1386.0388.0350.0

稼働率については、ロリポップ!がなんとすべて 100%を達成しています。
一方の heteml は 3か月ほど 100% を達成できていない月があり、結果として 99.994% という結果になってしまいました。(6か月トータルで約60分のサーバー停止があったことになる)

応答速度もロリポップ!がかなり速く、平均で heteml の半分ほどの速さを実現できています。

サイトの表示速度比較の概要

表示速度を計測する専用ツールで WordPress の表示速度を 6か月間計測して比較

次に、各サーバーに設置した WordPressサイトの表示速度を比較してみます。表示速度の計測には、同じく Site24x7 を使用しています。こちらも約 7日間× 6か月間に渡る調査結果です。

結果の数値については、小さいほうが速く表示できるということを意味しますので、数値が小さいほうがより良いサーバーということになります。(計測に使用したWebサイトのデータは共通)

WordPress の表示速度を比較

すべての月においてロリポップ!が heteml より高速表示できていた

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順位サーバー名
(プラン名)
平均
(秒)
7月8月9月10月11月12月
2位ロリポップ
(ハイスピード)
3.623.623.422.954.414.113.94
4位heteml(ベーシック)3.913.833.423.114.644.254.21
8社平均4.024.023.663.264.524.194.12

表示速度に関しては、heteml もそこそこの結果が出ていますが、やはりロリポップ!がすべての月で heteml の結果を超えています。
名前の通り速度重視のプランであることがわかります。

実際に他社サーバーと比較しても 2位の結果になっていますので、速度に関してはかなり期待できますね。

まとめ

サービス・料金・安定性・表示速度、すべてにおいて現状はロリポップ!が上 結論は圧倒的なコスパのハイスピードプラン一択

以上、heteml とロリポップ!の仕様・サービスから、実際のパフォーマンスまでを比較してみました。同じ会社のサーバーということもあり、仕様上も似ている点が非常に多く、決定的な違いといえば、「サーバー分散」程度です。

もちろん、これは heteml の優位点にはなりますが、メールの稼働状況が致命的な影響を与える可能性が高い法人ではないかぎりは、必須の機能とは言えないかもしれません。

なお、2021年に heteml が 1プランのみに変更され、将来的にもスペックアップを予定しているとアナウンスがありましたが、その時期も未定です。
そのため、現状では初期費用無料+月額料金 550円~という価格で利用できる、ロリポップ!のハイスピードプランを選択するのが一番であると言えるでしょう。

実際のパフォーマンスもハイスピードが高いため、現在選ぶのであれば ロリポップ!ハイスピードプラン 一択です。

ロリポップ!と heteml のいいとこどり+高速表示できる
 ロリポップ!「ハイスピード」プラン の一択!

おすすめのロリポップ!「ハイスピード」プラン

  • 初期費用タダ!+月額 550円~ の超高コスパ!
  • オールSSD・高速な LiteSpeed サーバー 採用
  • バックアップも無料

ロリポップ!の評判・検証評価レビューを見る

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