MacBookの動画編集専用アプリiMovieを活用している人で、動画がダウンロードできなかったり、保存できなかったりした時の対処方法をお探しではないでしょうか。
iMovieはパソコンやスマホ、タブレットなどApple製品であれば、どのデバイスでも気軽に動画編集が無料でできる、大変優れたアプリケーションです。
基本的なトラブル対処の方法に関しては、「Appleサポート公式サイト」で詳しく解説されているため、適切な対処方法を知っていれば簡単に解決させることが可能です。
本記事ではiMovieで、動画をダウンロード(保存)できない時の対処方法に絞って、初心者の方にも画像を交えて分かりやすく解説しています。
最後まで読んでいただくことで、トラブルを迅速に対処できるようになるはずです。
iMovieで動画をダウンロード(保存)する方法〜Mac編〜
MacBookを活用してiMovieで動画をダウンロードする方法としては、主に3ステップで簡単に行えます。
- 画像右上の共有アイコンから「ファイルを書き出す」を選択
- 書き出す動画のフォーマット・解像度・品質・圧縮を選択
- 保存先・名前を設定して保存する
基本的な操作の流れに関しては、どのデバイスで行っても大差ないので、一度覚えておくと後はストレスなく実行できます。
1. 画面右上の共有アイコンから「ファイルを書き出す」を選択
iMovieでの動画編集が完了したら、右上にある「共有アイコン」を選択してください。
クリックすると画像のようなメニューが表示されるため、右下の「ファイルを書き出す」を選択しましょう。
2.書き出す動画のフォーマット・解像度・品質・圧縮を選択
「ファイルを書き出す」を選択すると、上記の画像のような表示が現れます。
ここではファイルの細かい設定をおこないます。
- フォーマット:ファイル形式のことを指す
- 解像度:動画の画質のことを指す
- 品質:動画を出力する際の品質の度合いを指す
- 圧縮:動画を出力する際の優先順位を指す
それぞれ自由に設定することができますが、フォーマットだけは「ビデオとオーディオ」を選択しないと、動画として書き出すことができないため注意が必要です。
また、MP4形式での書き出しの際には、品質は「低・中・高」のどれかを、MOV形式の場合は「最高」を選択しましょう。
全ての設定が完了したら、画面右下にある「次へ」を選択してください。
3.保存先・名前を設定して保存する
ファイルの詳細設定が完了したら、最後に動画に名前をつけて「保存」します。
保存先に関しては間違って削除してしまわないように、動画専用の別フォルダをあらかじめ用意してから、保存するのがおすすめです。
また、動画ファイルはどうしても容量が大きいため、パソコンの空き容量が心配な人は、外部のHDD等を活用して保存しておくようにしましょう。
iMovieで動画をダウンロード(保存)する方法〜iPhone・iPad編〜
iPhoneやiPadに関しても基本的には、MacBookの操作手順と変わりありません。
- 画面下の共有ボタンから「ファイルを書き出す」を選択する
- 書き出しサイズを設定する
iMovieアプリは気軽にスマホやタブレットでも編集が可能であるため、外出先や移動中などにスマホ等で、簡単に編集作業を行う人も多いです。
動画の書き出し操作も非常にシンプルですので、覚えておきましょう。
1.画面下の共有ボタンから「ファイルを書き出す」を選択する
動画の編集が完了したら、画面下の「共有アイコン」を選択します。
2.書き出しサイズを設定する
「共有アイコン」を選択した後に、共有先のメニュー一覧が表示されるので、「ビデオを保存(Save Video)」を選択してください。
その後、書き出した動画があなたの写真アプリ上に保存されます。
万が一、動画が保存されない場合は、スマホのストレージ不足が原因である場合が高いため、ストレージの確保を行ってから再度実行してみましょう。
最後に書き出す動画の解消度を選択すれば、保存が完了します。
- 小:360p(容量は小さいが、画質が悪い)
- 中:540p(容量は普通だが、画質は良くない=DVDと同程度)
- HD:720p60(容量は大きいが、画質は良い=Blu-rayと同程度)
- HD:1080p60(容量がかなり大きく、画質が良い=フルHD)
- 4K(容量は最大、画質もすごい=フルHDの4倍の解像度)
動画の内容にもよりますが、おすすめは「HD 720p60」です。画質もよく、容量も抑えられています。
iMovieの保存先はどこ?
iMovieで動画編集を行い保存する際には、保存場所が最初はデフォルト設定になっているため、別の場所に保存したい場合は注意が必要です。
保存場所の指定は実際に動画を書き出す際に、自由に設定し直すことが可能です。
データをHDDやUSB等に保存する際は、あらかじめ保存先を確認してから実行するようにしましょう。
Macのデフォルトの保存先
Macの場合は動画データが「ムービー」のファイルに、ディフォルトで保存されるようになっています。
詳しい保存先は、「Finder/Macintosh HD/ユーザ/ホームフォルダ名/ムービー」です。
とはいえ、フォルダ名などは自由に変更可能であるため、必ずしもムービーのファイルが「詳しい保存先」にあるとは限りません。
その他、iOSのアップデートの影響等でも、今後デフォルトの保存先に関して、変更がある可能性もあります。
iPhone・iPadのデフォルトの保存先
iPhone・iPadのデフォルトの保存先としては、写真アプリ内になります。
iMovieアプリで動画編集が完了し、「動画を保存する」を選択すると、デフォルトで写真アプリ内に保存されます。
その他、カメラロールをMacとクラウド(もしくはUSB)で共有されている方は、iPhoneで保存した動画がMacの写真アプリでも保存され、視聴や編集することが可能です。
iMovieで動画が保存・書き出しできない!原因と対処法〜Mac編〜
iMovieで動画が保存できない原因としてMacの場合は、主に4つ挙げられます。
- Macの容量(ストレージ)不足
- iMovieのファイルが破損した
- 書き出す動画のサイズが大きく、スペックが足りない
- BGMにコピープロテクトがかかっている
それぞれ対処方法が異なるため、万が一iMovieで編集した動画が保存できない場合は、自身で原因を推測しながら一つずつ試してみてください。
1.Macの容量(ストレージ)不足
iMovieで編集した動画ファイルは、解像度が高ければ高いほど高容量となってしまいます。そのため、ストレージが心配な方は動画ファイルの解像度を低めに設定してから、動画保存を行いましょう。
また、Macのストレージ容量を削除せずに、外付けのHDDやUSB等を活用して保存する方法もあります。
Macのストレージが原因の場合は、無駄なファイルやデータ等を削除して容量を空ける作業が必要になります。
動画の保存に必要なストレージが確保できたら、保存ができるようになります。
- Macの画面左上のAppleのロゴを選択
- 「このMacについて」を選択
- 「ストレージ」を選択
- 必要ないデータ等を削除
2.iMovieのファイルが破損した
iMovieの動画プロジェクトファイルが破損する原因としては、Macや外付けしているHDD等の落下もしくは、その他の外部からの強い衝撃等が挙げられます。もしくは、書き出し途中にエラーが起きてしまい、正常に保存されなかった可能性があります。
Macは精密機械なので、あまりにも強い衝撃などを与えてしまうと、電源自体がつかなったり、その他のファイル等も破損したりしかねません。
万が一、動画ファイルが破損してしまい、他の新規ファイルにコピーしても動画が保存できなかった場合は、諦めるしかありません。
そうならないように、普段からしっかりとバックアップをとっておくなどして、対策を行っておきましょう。
新規プロジェクトフォルダに、破損したファイルのデータをコピーして保存し直してください。
3.書き出す動画のサイズが大きく、スペックが足りない
iMovieでは編集した動画を保存する際に、動画の尺が長ければ長いほどダウンロードにも時間がかかってしまいます。
その上、保存する動画の解像度が高い場合は、さらにダウンロードに時間がかかります。
そのため、普段から動画を書き出すことも考えて、できるだけ動画の尺を短く編集したり、解像度を最低限に設定したりといった対策が必要です。
- 保存する動画の解像度を下げる
- 保存する動画の尺を短くする
4.BGMにコピープロテクトがかかっている
「コピープロテクト」とは、映像や音楽などの著作権者が、自身の著作物が第三者に複製されないようにするための防止策のことを指します。
iMovieではコピープロテクトに引っ掛かるような動画は、もともと保存できないような仕様になっています。
そのため、著作権フリーではない音源を活用している心当たりがある人は、フリー素材に変更するようにしてください。
iMovieで動画が保存・書き出しできない!原因と対処法〜iPhone・iPad編〜
iMovieアプリで編集した動画を、iPhoneやiPadで書き出すことができない場合も、基本的にはMacと同じような対策方法が有効的です。
1.iPhoneのメモリ不足
iPhoneにおける「メモリ」とは、一度に作業できる容量のことを指します。
人間と同じでiPhoneも一度に作業できる容量が決まっており、キャパオーバーになってしまうと、iMovieアプリで編集した動画の書き出しなどができなくなってしまいます。
そのため、定期的に使っていないアプリは完全に終了させたり、各アプリのキャッシュを削除したりといった対策を行うのがおすすめです。
- iPhoneの電源を一度オフにする
- 開いているアプリを閉じて、完全に終了させる
- アプリのバックグランド更新をオフにする
- Safariのキャッシュを削除する
- GoogleMapのキャッシュを削除する
- LINEのキャッシュを削除する
2.書き出すファイルが大きい・プロジェクトファイルの破損
iPhoneにおける「ストレージ」とは、保存しておくことができるデータ容量のことを指します。ストレージに動画を保存できる空きがないと、当然ながらダウンロードすることはできません。
そのため、ストレージに空きを作るために他のアプリを削除したり、いらないその他の写真や動画等を削除して、ストレージを空ける必要があります。
また、iPhoneやiPad等のストレージは、課金すれば増やすことも可能です。
※ 参考:iCloud ストレージプランをアップグレードする|Appleストア公式サイト
iPhoneのストレージ容量を確認し、不要なデータを削除し、必要なストレージ分を空けるようにしてください。
- スマホ画面から「設定」を選択
- 「一般」から「iPhoneのストレージ」を選択
- 不要なデータを削除
iMovieで動画をダウンロードできない方は原因と対処法を知ろう!
iMovieで動画をダウンロードできない場合は、まずは冷静になって原因が何なのか調べましょう。
- Macの容量(ストレージ)不足
- iMovieのファイルが破損した
- 書き出す動画のサイズが大きく、スペックが足りない
- BGMにコピープロテクトがかかっている
原因が分かれば具体的な対策が打てるので、動画がダウンロードできなくても、慌てずに対処しましょう。
万が一、記載した内容で解決することができなかった場合は、「Appleサポート公式サイト」から直接問い合わせてみてください。
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