動画編集ソフトの中でも人気2トップなのが、Final Cut ProとPremiere Proです。どちらの動画編集ソフトも、機能や動画のクオリティは文句がないソフトです。
しかし、そんな人気のあるそれぞれの動画編集ソフトにも異なる点がいくつかあります。
この記事では、Final Cut ProとPremiere Proそれぞれのソフトの特徴を詳しく解説していきます。また、それぞれの動画編集ソフトがどんな人が買うべきかも紹介していきます。
Final Cut Pro(ファイナルカットプロ)とAdobe Premiere Pro(プレミアプロ)を比較
最初に、Final Cut Pro(ファイナルカットプロ)とAdobe Premiere Pro(プレミアプロ)の基本情報を比較していきます。
Final Cut Pro | Premiere Pro | |
---|---|---|
価格 | 36,800円(税込)※買い切り価格 | 2,728 円/月 (税込)※月額払い |
体験版 | 無料版あり 90日間無料体験 詳細はこちら | 体験版あり ※7日間の無料体験が可能 詳細はこちら |
対応OS | macOSのみ | Windows/Mac(M1チップ搭載のMacを含む) |
動作環境 | macOS11.5.1以降 | Windows 10(64 ビット)以降 macOS v10.15(Catalina)以降 |
主な機能 | ・macOSに最適な動画編集ソフト ・直感的に操作できる動画編集機能 ・Appleシリコンのために最適化されたソフト ・動画データにRAWデータを読み込み可能 ・360°ビデオの読み込み、編集、配信も可能 | ・動画編集機能の全てが揃っているプロ仕様。 ・他のAdobe製品と連携することで動画の質がアップ ・プロが作ったテンプレートを利用することも可能 ・音声のテキスト化機能でキャプションを自動作成 ・ニーズに合った素材を専用サイトから検索可能 |
主な連携ソフト | Logic Pro Motion Compressor MainStage | Adobe After Effects Adobe Character Animator Adobe Animate Adobe Audition Media Encoder |
公式HP | 公式HP | 公式HP |
Final Cut Pro(ファイナルカットプロ)の基本情報
名称 | Final Cut Pro X |
料金 | 36,800円(税込) |
体験版 | 無料版あり 90日間無料体験 詳細はこちら |
対応OS | macOSのみ |
動作環境 | macOS11.5.1以降 |
主な機能 | macOSに最適な動画編集ソフト 直感的に操作できる動画編集機能 |
公式HP | 公式HP |
Final Cut Pro Xは、Apple純正の動画編集ソフトのためmacOSでしか使用できません。ただ、Macとソフトの相性が抜群で、AppleシリコンのCPU・GPUに最適化されているソフトです。Appleシリコン搭載のMacでFinal Cut Pro Xを使う場合、圧倒的処理速度で快適に利用できます。
また、ソフト自体も直感的に操作できるような作りになっているので、高機能なソフトですが初心者でも使いこなす事が可能です。
Premiere Pro(プレミアプロ)の基本情報
名称 | AdobePremiere Pro |
料金 | 2,728 円/月 (税込) |
体験版 | 体験版あり ※7日間の無料体験が可能 詳細はこちら |
対応OS | Windows/Mac(M1チップ搭載のMacを含む) |
動作環境 | Windows 10(64 ビット)以降 macOS v10.15(Catalina)以降 |
主な機能 | 動画編集機能の全てが揃っているプロ仕様。 他のAdobe製品と連携することで動画の質がアップ |
公式HP | 公式HP |
Adobe Premiere Proは、動画編集ソフトの中で一番人気があり、高機能なソフトです。人気YouTuberが動画編集に使用していたり、さまざまな企業でも利用されています。
特にPremiere Proは、読み込みと編集、エフェクトの追加、あらゆる出力先への映像素材の書き出しが可能です。また、Premiere Proはテンプレートも充実しているので、動画を音楽を選ぶだけで簡単にクオリティの高い動画が作成できます。
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Final Cut ProとPremiere Proの価格の違い
Final Cut ProとPremiere Proの価格の違いは、下記の通りです。
- Final Cut Pro→買い切り型
- Premiere Pro→サブスク型
Final Cut Proは購入すれば一生使える買い切り型
Final Cut Proは正規でダウンロードすると、36,800円(税込)です。ただ、「学生・教職員向けPro Appバンドル」で購入すると、24,000円(税込)と35%OFFの価格でダウンロードできます。
「学生・教職員向けPro Appバンドル」には、Final Cut Proのほかに映像制作用のMotion・Compressorと音楽制作のためのLogic Pro、MainStageの4つがすべて手に入れられます。
Premiere Proはサブスク型で支払いプランが複数用意されている
Premiere Proは、サブスク型なので支払い方法が複数あります。
プラン名 | Premiere Pro 単体プラン | Adobe CC コンプリートプラン(個人) | Adobe CC コンプリートプラン(学生・教職員向け) | Adobe CC コンプリートプラン(法人向け) |
料金 | 2,728 円/月 | 6,248 円/月 | 2,178 円/月 | 8,778 円/月 |
Premiere Proは、単体プランとAdobeCCの契約内容別で価格が違います。学生の場合、Premiere Proを単体で契約するより、Adobe CCコンプリートプラン(学生・教職員向け)が一番安く利用できます。
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Final Cut ProとPremiere Proの対応OSの違い
Final Cut ProとPremiere Proの対応OSの違いは、下記の通りです。
- Final Cut Pro→macOSのみ
- Premiere Pro→Windows・macOS両方対応
Final Cut ProはWindowsでは利用できないMac専用動画編集ソフト
Final Cut Proは、macOSの入っているパソコン専用の動画編集ソフトです。また、Final Cut Proを利用するためのOSのスペックは、macOS 11.5.1以降のバージョンが必要です。
Windowsのパソコンでは、Final Cut Proを利用できません。しかも、Final Cut ProのWindows版のソフトも販売されていないので注意が必要です。
どうしてもFinalCut Proを使いたい場合、macOS搭載のMacBookやiMacの購入が必要です。
Premiere ProはMac、Windows両方に対応している動画編集ソフト
Premiere Proは、MacとWindowsのどちらのOSにも対応しています。Premiere Proを利用できるOSのバージョンも、WindowsであればWindows 10以上、macOSであればmacOS v10.15(Catalina)以降で利用可能です。
また、M1チップ搭載のMacにも対応しているため、Macだからといって使いづらいということはありません。Premiere Proは、PC環境やOSの違いで使えないことがないため、広く使われている動画編集ソフトです。
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Final Cut ProとPremiere Proの機能の違い
Final Cut ProとPremiere Proの機能の違いは、大きく3つあります。
- 編集画面の違い・使いやすさ
- 他のソフトとの互換性
- ストレージの負担
編集画面の違い・使いやすさ
Final Cut ProとPremiere Proは、編集画面やソフト自体の使いやすさに違いがあります。
Premiere Proは、編集できる機能がたくさんあり、使いこなせればクオリティの高い動画を作成できます。ただ、編集画面が多少複雑になっているため、初心者の方はどの画面がどういう仕組みかわからない場合があります。
Final Cut Proは、編集画面が初心者でもわかりやすいように直感的に操作できるものになっています。そのため、初めてFinal Cut Proを操作する方でもすぐに動画編集を行うことができます。
他のソフトとの互換性
Final Cut ProとPremiere Proは、それぞれ同じメーカーのソフトに互換性があります。
例えば、Premiere Proであれば「After Effects」というエフェクトや動画の効果を作成するソフトがあります。After Effectsを使えば、Premiere Proで作った動画に特殊効果をつけたり、アニメーションやエフェクトを追加で挿入したりできます。
Final Cut Proであれば、無料版の「iMovie」が互換性のあるソフトです。iMovieとFinal Cut Proの編集データに互換性があるため、iMovieで編集したデータをFinal Cut Proでさらに編集し直すということもできます。
また、Appleにも「Motion」というエフェクト効果を作れるソフトがあります。エフェクトやアニメーションを使いたい場合は、Motionで作成してからFinal Cut Proへ簡単に反映させられます。
ストレージの負担
ストレージの負担に関しては、Final Cut Proだと作業を快適にするために「プロキシファイル」というものを作る設定になっています。そのプロキシファイルが、かなりストレージを圧迫するため容量の大きいパソコンを必要とします。
また、Premiere Proでも「メディアキャッシュ」という編集中の動画を早く読み込むために保存しておくデータがあります。メディアキャッシュもパソコンの容量を大きく使うためストレージに負担がかかります。
動画編集ソフトは、容量の大きいデータを利用するため、どうしてもパソコンのストレージに負担がかかります。そういう時は、外付けHDD等でデータを外部に保存することをおすすめします。
Premiere ProとFinalCut Pro、どっちを選ぶべき?
Premiere ProとFinalCut Proを、それぞれ選ぶ理由は下記の通りです。
- 本格的な動画編集を始めたい人はPremiere Pro
- 中長期的に見て予算を抑えたい人はFinalCut Pro
本格的な動画編集を始めたい人はPremiere Pro
価格よりも本格的な動画の質をこだわりたい場合は、PremiereProがおすすめです。
なぜなら、Premiere Proはソーシャルメディア向け動画の編集から超大作映画の編集までできるぐらい、ソフトのスペックが高いからです。
Premiere Proでは、さまざまな形式の動画の読み込みと編集、多種多様なエフェクトの追加、あらゆる出力先への映像素材の書き出しなど機能が充実しています。本格的な動画を作るために必要な機能がすべてが揃っているソフトでしょう。
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中長期的に見て予算を抑えたい人はFinalCut Pro
中長期的に見て予算を抑えたい人は、FinalCut Proがおすすめです。
なぜなら、FinalCut Proは買い切り版で購入できるため、1回料金を支払えばそのままずっと利用できるからです。
FinalCut Proは、36,800円(税込)とソフトの価格が多少高いですが、長期的に使うことを考えるとサブスク版のソフトより安く済みます。もし、動画編集ソフトを2年以上の利用を考えている場合は、FinalCutProの方が安価に利用できるでしょう。
迷ったらAdobePremiereProを選ぼう
Premiere ProとFinalCut Proで迷った場合、AdobePremiereProを選びましょう。
まず、料金面を考えるとFinalCut Proは一括払いですが、PremiereProは月額3,828 円から始めることができます。
FinalCut Proは、一括で36,800円(税込)払ってしまうと使っている途中でやめたくてもやめられない状況になります。逆に、月額制のPremiere Proであれば、いつでも始められて利用しなくなったらやめても問題ないです。
また、使い勝手や機能面については、PremiereProの方が参考となる教材が多いでしょう。なぜなら、Premiere Proに方がユーザー数も多く、使い方に迷った時にYouTubeやブログなどで検索するとすぐに調べられるからです。
Premiere ProとFinalCut Proで迷った場合、AdobePremiereProがおすすめです。
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Final Cut Pro・Premiere Proを使っているYouTuber
人気YouTuberが、Final Cut ProとPremiere Proのどちらを使っているか、下記にまとめてみました。
- 水溜りボンド
- 瀬戸弘司
- カズチャンネル
- ポッキー
- はじめしゃちょー
- コムドット
- すしらーめん《りく》
YouTuberの使っている動画編集ソフトの割合をみてみると、Final Cut ProとPremiere Proを半々の割合で利用していました。
Final Cut ProとPremiere Proのどちらを使うかは、それぞれのYouTuberによって環境が違います。もし、YouTuberを参考に動画編集ソフトが選びたいなら、自分が好きなYouTuberが使っているソフトを選んでみると良いでしょう。
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Final Cut ProとPremiere Proを徹底比較まとめ
今回は、Final Cut ProとPremiere Proの違いや特徴を徹底比較してきました。
大きな違いとしては、FinalCut ProはMacでしか使えないが、Premiere ProはWindowsとMac両方で使えるという点があります。また、料金についてもFinalCut Proは一括払いで、Premiere Proは月額制という違いもあります。
Final Cut ProとPremiere Proを比較して、おすすめなのは『Premiere Pro』でしょう。
Premiere Proは、人気の高いソフトでユーザー数が多いのも魅力です。ユーザー数が多いため、使い方に迷っても検索するとすぐに情報がでてくるので、動画編集がスムーズに行えます。
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