SpeeVer「ベーシック」の検証・評価レビュー

本コンテンツ内で紹介するサービスの一部または全部に広告が含まれています。

「TECH TREND」内で記載している価格は全て税込み表記です。 本コンテンツ内で紹介するITサービスの一部または全部に広告が含まれています。正確な情報提供に努めておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。 ※このサイトに表示している広告については、広告掲載基準をご覧ください。 ※本サイトはウェブココル株式会社が運営しております。  ※当記事のご意見は、お問い合わせフォームからお寄せください。

月額1,200円ながら、転送量無制限の「SpeeVer(スピーバー)」。

運営元の「ライド株式会社」は、2004年創業でスピーバーも11年以上、2万社以上の契約実績があります。

その最安プランである「シンプル」プランについて、レンタルサーバー選びの7つのポイントに照らし合わせて紹介します。


SpeeVer の公式サイトへ

目次

7つのポイントをチェック!「スピーバー シンプル」のレビュー

1.安定性

まず、稼働率は平均 99.9%とのことで、少々見劣りしますね。品質保証制度(SLA)もありません。

障害情報は、過去1か月程度のみ掲載されていますが、内容的には発生原因や対処も丁寧に書かれています。全体的に障害自体は少ないように見えます。

なにより、転送量が無制限なのはいいですね。

バックボーン回線と同時アクセス数の上限、収容人数については非公開とのことでした。

2.サイトの表示速度

サーバーのスペックですが、CPU・メモリともに非公開。また、サーバーの回線速度も非公開ということでした。

なお、PHP は高速な「モジュールモード」の利用が可能です。

3.バックアップ

ユーザーのためのバックアップは以前の無料のバックアップサービスの提供が終わり、現在は新サービスの準備中とのことです。ただし、新サービスは有料になる予定とのこと。

4.セキュリティ

IDS(不正侵入検知システム)・IPS(不正侵入防御システム)が用意されています。WAF(Webアプリケーションファイアウォール)の提供はありません。

その他、国外IPアドレス制限機能はありませんが、オプションで Web改ざん検知サービス が利用できます。

FTPに関しては、FTPS(FTP over SSL)のみで、SFTP(SSH File Transfer Protocol)は利用できません。

メールのセキュリティ機能に関しては、ウイルスチェック・スパムフィルターともに無料で利用可能です。

5.サポート体制

提供しているサポートは、電話およびメールで、電話は携帯からは有料ですが、フリーダイヤルが利用できます。ただ営業時間は、平日のみの 9:00~18:00です。

メールサポートは、速ければ半日くらいで返信がありましたが、1営業日程度かかることもありました。回答の質は悪くないと思います。

上位プランでは、リモートサポートが利用可能です。

サポートマニュアルの見栄えはとてもいいのですが、それほど手厚い感じではありません。また、なぜか FAQ がないようで、仕様一覧などに掲載されていない情報などを調べる際に非常に手間取りました。

6.プラン変更

共用サーバー間のプラン変更は上位・下位共に可能で、手数料が1,000円かかりますが、データ移行も不要のようです。

なお、スピーバー「ベーシック」の上位プランは2つあるのですが、いずれもディスク容量やデータベースの作成可能個数は増えません。また、仕様も大きく変わらない代わりに、リモートサポートが使えるようになったり、ホームページのせかえなどの補助的なサービスが使えるようになるという、少々独特なプラン構成になっています。

7.料金関係

オプション料金が必要な主なサービスは、プラン変更時の手数料くらいかと思いますが、これも利用する人はかなり限定されると思いますので、特に考慮はしなくてもいいと思います。あとは、今後リリースされるバックアップサービスが対象になりそうです。

また、多くのレンタルサーバーが提供している試用期間がなく、代わりにテストサーバーの貸出を行っています。テストサーバーは、実際に使う環境と同じものを14日間使えるということなので、実質は試用期間と同じようなものかと思います。

それから、スピーバーの「ベーシック」プランは、6か月や12か月の先払いをしても一切割引はありません。


SpeeVer の公式サイトへ

その他の特徴

上位プランでは、リモートサポートが利用可能であったり、独自ドメインを永久に無料で利用できたりします。

また、ホームページ作成代行やホームページのせかえ(引っ越し)などの独自サービスも利用可能です。

その他仕様に関する注意点

その他仕様に関する注意点
  • メールアカウントごとの上限が2GBまでと少な目

7つのポイントまとめ

スピーバー「シンプル」プランについて、以上のチェックポイントをまとめます。

    • 転送量は十分で、自社でデータセンターを持っているため、安定性が高い
    • サーバーのスペックはやや見劣りするが、モジュール版の PHP が利用できる
    • バックアップは無料のサービスがなくなり、現在準備中(有料予定)
    • IDS・IPS が用意されており、オプションで Web改ざん検知サービスもあり
    • 電話サポートはフリーダイヤルがあるが、平日のみ。マニュアルは情報量が少なめ
    • プラン変更は可能だがスペックは変わらず、独自サービスの利用有無が変わるだけ
    • 試用期間がないが、テストサーバーの利用が可能。長期割引はない


    SpeeVer の公式サイトへ

    スピーバー「シンプル」プランの総評

    プラン変更のところにも書きましたが、スピーバーは他のレンタルサーバーと比べると、独特のプラン構成をしています。

    共用サーバー内であれば、3つのいずれのプランもディスク容量やデータベース数に変わりはありません。その他使用できる機能に関しても大きく変わりはありませんので、独自のサービスを利用する可能性がなければ、実質的にプランは1つと考えていいでしょう。

    転送量が無制限という点では、確かに価格は比較的安いですが、ディスク容量が少なかったり、稼働率が低めだったり、その他のスペックが軒並み不明だったりすることから、残念ながら、現時点では他社よりも特におすすめできる要素はあまりありません。

    同価格帯であれば、よりバランスがよく、高機能なエックスサーバーのほうがいいでしょう。

    もし、スピーバーをおすすめできるとしたら、ごく小規模な企業で、「リモートサポート」や「ホームページ作成サービス」などの手厚い独自のサービスを利用したい場合ですね。


    SpeeVer の公式サイトへ

    Want to share?

    WRITER

    TECH TRENDSは最新のインターネット・ウェブ業界情報について発信するナビゲーショナルメディア。IT業界におけるビジネス情報をはじめ、Web3.0、AIなどにも精通するメンバーが集まり、質の高い確かな情報を発信します。

    目次