WordPress の表示速度を徹底比較(5年以上の独自調査データあり)

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目次

レンタルサーバー各社の「素の状態」での表示速度を徹底比較!

Web サイトの表示速度は、ユーザー体験や検索エンジンの評価に大きく影響するため、レンタルサーバー各社も速度向上に非常に力を入れています。

当サイトでは、過去 5年以上に渡り、レンタルサーバー各社の表示速度を計測し、比較してきました。
ここでは、個人向け / 法人向けに分けて、それぞれのこれまでの結果をまとめています。

なお、各サーバーで WordPress を構築した際の初期設定の状態で計測したデータで、有効化されていない各種高速化機能は使用していない状態です。
いわば、「素に近い状態」であり、ある意味でサーバー自体のパフォーマンスを比較することができると言えるでしょう。

もし高速化機能をフルで使用した場合の速度を確認したい場合は、以下のページをご参照ください。

レンタルサーバー最速選手権!(高速化機能利用時の速度比較)

個人向けレンタルサーバーの WordPress 表示速度比較

これまでの総合では、エックスサーバーが1位。2位の ColorfulBox を始め、他社の追い上げも熾烈な状況に

個人向けのレンタルサーバーについて、これまでの結果を総合した一覧です。

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総合
順位
サーバー名
(プラン名)
2017年
2018年2019年2020年2021年2022年
1位エックスサーバー(スタンダード)1位1位1位1位4位3位
2位ColorfulBox(BOX2)6位3位1位1位
3位heteml(ベーシック)4位2位2位4位7位4位
3位ロリポップ!(ハイスピード)3位4位5位7位2位2位
5位ConoHa WING(ベーシック)4位2位5位6位
6位mixhost(スタンダード)2位5位3位5位6位5位
7位スターサーバー(ハイスピード)3位7位6位3位7位
8位さくらのレンタルサーバ(スタンダード)5位6位8位8位8位6位

※ 「-」は提供開始前のため未計測
※ ロリポップ!は2019年以前、スターサーバーは2021年分の後半以前は「スタンダード」プランにて計測(「ハイスピード」プランが未提供だったため)

上記のとおり、長らくエックスサーバーがトップを獲得していましたが、新たに提供を開始したサーバー群の追い上げにあって、やや苦戦し始めている状況です。
特に、2位の ColorfulBox と 4位の ロリポップ! の追い上げが強く、安定して上位に位置付けているため、性能の高さがうかがえます。

各社は、毎年のようにサーバの基盤のアップグレードやサービスをリリースしていますので、いつ順位が変わるかはわかりませんが、現状では、[ago from=”2003/7/1″] 以上の運営歴を持つ エックスサーバー が安心でしょう。

法人向けレンタルサーバーの WordPress 表示速度比較

長らくトップを維持していた sixcore が提供終了。同社の提供する法人向けサービス「エックスサーバービジネス」に期待。

以下は、法人向けのレンタルサーバーについて、これまでの結果を総合した一覧です。

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総合順位サーバー名
(プラン名)
2017年2018年2019年2020年2021年2022年
1位エックスサーバービジネス(スタンダード)2位1位1位1位1位3位
2位WADAX(TypeS)4位2位2位2位2位1位
3位CPI(SV-Basic)1位3位3位3位4位
4位iCLUSTA+(ミニ)5位4位3位4位4位2位

※ 「-」は提供開始前のため未計測
※ エックスサーバービジネスは、2020年までは全サービスである「sixcore」のデータを引用
※ CPI は、2018年以前は「シェアードプランACE01」プランにて計測(プランリニューアルによる)
 また、2019年はサーバーにブロックされ計測NG

法人向けサーバの場合は、どちらかというと表示速度よりも安定性や機能面が重視されます。

そのため、参考程度にしていただければと思いますが、「sixcore」の後継としてリリースした「エックスサーバービジネス」や「WADAX」であれば、会社自体の運営歴も長いので、安心して利用が可能でしょう。

ネットビジネスにおいてサイトの表示速度が重要な理由

Webサイトは見てもらってなんぼ。サイトの表示速度が遅くてユーザーが離脱してしまうことを可能な限り防ぐ必要がある

ブログやアフィリエイトなどのネットビジネスを行うにあたって最も重要なのは、ユーザーに見てもらうことです。
当たり前のことですが、ユーザーにサイトを見てもらわないことには、ファンになってもらうこともできませんし、収益も一切発生しないからです。

しかし、Google などで目当てのキーワードを検索して、リンクをクリックした後に、サイトがなかなか表示されなかったら、どうでしょう?
あなたも身に覚えがあると思いますが、なかなかサイトが表示されなかったら、そのページは閉じて、別のサイトに移動してしまうのではないでしょうか?

また、検索の最大手である Google は「Webサイトの表示速度が重要な理由」として、以下のような情報を挙げています。

ページの読み込みに時間がかかると、直帰率に深刻な影響を及ぼします。
具体的には:
・ページの読み込み時間が 1 秒から 3 秒に増加すると、直帰率は 32% 増加します。
・ページの読み込み時間が 1 秒から 6 秒に増加すると、直帰率は 106% 増加します。
・遅いと判断されたページは、Google 検索のランキングが下がる可能性があります。

https://support.google.com/webmasters/answer/9205520?hl=ja

このように、サイトの表示が遅いことで、お客には逃げられ、検索エンジンからの評価も下がるため、収益が落ちる可能性が高まってしまいます。

WordPress サイトの表示速度をアップするには、画像を圧縮する、プラグインの調整をするなど、細かい技はいろいろありますが、それなりの技術が必要にもかかわらず、効果は限定的です。
逆に、最も簡単、かつ効果的なのは速いレンタルサーバーを借りることなんです。

速度比較の条件などの詳細

全く同じコンテンツを入れた WordPress サイトで比較。コンテンツの内容は無料で提供されているものなので、誰でも再現が可能

測定を行った環境や条件ですが、すべてのサーバーに全く同じコンテンツを入れた WordPress サイトを構築しています。

以下が、その詳細条件です。

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WordPress のバージョン計測時点での最新バージョン(計測中は自動更新無効)
WordPress のテーマTwenty Nineteen など、その年の最新テーマ (TwentyTwenty Twenty)
WordPress プラグインWP Multibyte Patch / Akismet / Hello Dolly
コンテンツ内容WPテーマユニットテスト (すべてのコンテンツをトップページに表示した状態)
測定ツール<2021年以前>
monitis 測定元サーバー(東京・新宿)
<2022年以降>
Site24x7 測定元サーバー(東京)
測定期間<2020年以前>
7日間(約500回のモニタリング)
<2021年以降>
個人向け:サーバーを変えて、各7日間のチェック×6か月間
法人向け:各7日間のチェック × 複数回
測定内容WordPress サイトの表示速度 (20分ごとに計測を実施)
測定状況の詳細日本国内のサーバーから Webサイトの表示を要求し、
サイトデータの 取得完了までの時間を計測
/ 測定用ブラウザーは Google Chrome を使用
/ コンテンツ内の特定の文字列が取得できるかもチェック

プラグインに関しては、WordPress をインストールした際にデフォルトで導入されていることが多いというだけで特に意味はありません。

コンテンツの内容には、WordPress が無料で提供している「WPテーマユニットテスト」というテスト用のデータを使用しています。
これは誰でも無料でダウンロードできるため、誰でも同じ条件で計測が可能です。

レンタルサーバーによっては、初期状態で一部の高速化機能が有効になっているものもありますので、計測したデータは、完全にサーバーそのもの(OS やメモリなど)だけの実力とは言えません。
当初は PHP のバージョンなども一致させ、すべてのサーバーの条件を可能な限り同一にしようとしましたが、現在は多様化が進みすぎて難しくなったため、断念し、サーバーの「初期設定状態」ということで統一しています。

過去に実施した調査の詳細記事

「WordPress の表示速度を徹底比較」企画は2017年から実施。より具体的なデータについては、各記事を参照

サーバー各種計測については、2016年から実施していますが、当初は Webサーバーや PHP(言語)や MySQL(データベース)のパフォーマンスなどを個別に計測していました。

レンタルサーバー各社の公式サイトで、「わが社が一番高速!」と書いてある記述を見かけたことがあると思いますが、その多くは Web サーバーのパフォーマンス自体を計測する、ベンチマークツールで計測したものです。

しかし、実際にその個別パフォーマンスを計測してみたところ、いずれも Web サイトの表示に直結しているとは考えにくく、総合力勝負であることがわかりました。

それからは、個別のパフォーマンスチェックはやめ、WordPress の速度を直接計測するようにしています。
ユーザーにとっては、サイトが速く表示されることが何よりも重要だからです。

WordPress を構築して表示速度を計測し始めたのは、2017年からです。(2017年以前は使用しているツールが異なります)

各年ごとの調査の詳細は、以下の記事でご確認ください。

2016年~2017年に計測した他の機能のパフォーマンスに関しては、以下の記事で紹介しています。

個人向けで最速のレンタルサーバー

個人向けで表示速度の速いレンタルサーバーは、「エックスサーバー」!高速化機能を使用した場合でもトップを維持中

エックスサーバーの評判がいい理由は?独自検証データで解説・評価

個人向けのレンタルサーバーでは、総合でエックスサーバーが1位を獲得しています。

エックスサーバーは、国内シェア No.1 のレンタルサーバーで、(単独サービスでの)レンタルサーバーのシェア No.1運用サイト数 200万件以上と、非常に人気の高いサーバーです。
また、運用実績も [ago from=”2003/7/1″] 以上で、これまでに大規模障害ナシなど、非常に安定しており、信頼できるレンタルサーバーです。

速いサーバーを選ぶのであれば、エックスサーバーがおすすめです。

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