レンタルサーバーを借りる場合、ついつい月額料金にだけ目が行きがちです。
しかし、例えば初期費用の有無などで、実際にはトータルでかかる料金には大きなばらつきがあります。
では、実際に利用を検討する際に、見積もっておくべき料金には何があるか見てみましょう。
共用サーバーで発生する主な料金
トータルで考えると、主に以下の料金が発生します。
- 初期費用
- 月額料金
- オプション料金(利用時のみ or 月額)
- 独自ドメイン取得料(契約時)
- 独自ドメイン更新料
- 振り込み手数料・領収書発行料
順に細かく見ていきましょう。
初期費用(契約時のみ)
多くのレンタルサーバーを借りるときには、初期費用が発生します。これは文字通り契約時のみ発生する料金で、一度払えばそれ以降支払う必要はありません。
この初期費用にはかなりのばらつきがあり、当サイトで紹介しているレンタルサーバーでも、無料~6,000円とかなりの差があります。
初期費用の差は、長期になれば均されて影響は低くなっていきますが、逆に短期で乗り換えすることになったりすると、かなり高上りについてしまう恐れがあります。
そのため、月額費用の安さだけに目を奪われず、初期費用等も加えた年額のトータル費用でも考えてみることをおすすめします。
なお、初期費用については、各社キャンペーンで割引したり、無料になることも多いので、過去のキャンペーンなどもチェックしてみて、借りたい時期を検討してみるといいでしょう。
月額料金
ほとんどの共用サーバーでは、料金を月額料金の形で記載しています。しかし、よくチェックすると、最低支払単位が3か月や1年単位ということがあります。
また、公式サイトやレンタルサーバーを紹介している各サイトでも、ほとんどが月額費用の欄に記載している料金は、1年分~3年分を一括で支払った際の最低料金です。あとでがっかりしないように、借りるさ前に必ず1か月単位ではいくらになるかもチェックしておきましょう。
なお、最低利用期間というものが設けられているサーバーもあります。この最低利用期間分は必ず支払いをしなければならず、途中で解約しても返金されないことがほとんどですので、あわせて注意しましょう。
オプション料金
一番見逃しがちなのが、このオプション料金です。
他の記事でも紹介しているように、レンタルサーバーによっては最低限必要とされるような、メールのウィルスチェック機能やスパムフィルタ機能、バックアップなどに毎月料金が発生することがあります。
これらは確実に月額料金と同等に含めて考えなければなりません。いくら月額料金が安くても、こういった確実に利用する機能が有料の場合は、その料金を含めて月額料金として見積もりましょう。
また、独自ドメインの設定料など、毎月ではありませんが、その都度発生するオプション料金もあります。
バックアップからの復元料金など、万が一発生する可能性のある料金であればいいのですが、一般的な機能の中にそういったオプション料金が含まれていることがないかは、事前に要チェックです。
独自ドメイン取得料・更新料
独自ドメインを取得するときに発生する料金です。
近年は各社キャンペーンなどで、非常に安価に独自ドメインの取得をできるようになりました。特にお名前.comやムームードメインなどGMO系列の会社は、ほぼ年中キャンペーンをやっているようなイメージがあります。
また、レンタルサーバーによっては、独自ドメインを無料でプレゼントしてくれるキャンペーンもやっていますので、それらを活用するのもいいと思います。
ただ、レンタルサーバーのキャンペーンは、初年度のみ無料で、2年目以降の更新が有料になったり、取得可能なドメインが非常に限定されているようなケースもありますので、そのあたりの条件もきちんとチェックしておきましょう。
また、独自ドメインに関しては基本的に1~2年ごとに更新が必要のため、その都度更新料も発生します。
この更新料が取得料に比べて極端に上がるような会社も中にはあります。また、更新料を節約しようと、ドメインを安く取得した後に他社へ移管しようとしたところ、高い移管手数料を支払うことになってしまう羽目に陥ることもあります。
こういった落とし穴もいろいろありますので、それほど高価でないとはいえ、ドメインに関しては細かい点もチェックしておいたほうが無難です。
振り込み手数料・領収書発行料
個人事業などを行っている場合で、クレジットカード払いではなく、銀行振り込みなどを利用したい場合は、その手数料も発生します。
また、一部のレンタルサーバー会社しか対応していませんが、領収書の発行が必要な場合は、300円程度の手数料がかかることが多いため、毎月発行する場合には一年で4,000円近くになりますので、そういった費用も見ておきたいところです。