レンタルサーバーのプラン変更可否や各種手続きを比較

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レンタルサーバーのプラン変更可否や各種手続きを比較

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Webサイトを運営していると、サイトの成長度合いに応じてアクセスも伸びていき、現在利用しているサーバーの転送量などの許容量を超えてしまう場合があります。その場合に考えられる対処方法としては、サーバーを引っ越しするか、プラン変更をして上位プランにする方法が挙げられます。

しかし、サーバーを引っ越しする場合、サイト数やCMS(コンテンツマネジメントシステム)などの利用如何によっては、手間がかかります。こちらでも説明しているように、サーバーの引っ越しは想像するよりもかなり面倒です。

一方、プラン変更の場合は、単にプラン変更の申請をするだけで終わることもできます。

今回は、当サイトで紹介しているレンタルサーバーでのプラン変更可否や移行手続き、手数料などについてまとめてみました。

目次

レンタルサーバーのプラン変更可否とデータ移行の必要有無

まず、プラン変更の可否とプラン変更時にデータ移行が必要かどうか、についてみてみましょう。

サイトのアクセスが増えると、転送量も増えますので、使用しているサーバーの許容量を超えると、サイトが表示されなくなります。また、そのような状態が継続すると、レンタルサーバー会社から警告が来て、プラン変更や引っ越しを求められることにもなりかねません。

ただ、レンタルサーバーによっては、プラン変更をしたいと思っても、プラン変更自体ができないところがありますし、プラン変更自体は可能でも、プランの変更時にはデータの移行が必要なところもあります。

では、実際にレンタルサーバーによるプラン変更の有無とデータ移行の必要性について確認してみましょう。

プラン変更可否とデータ移行の必要有無一覧

スクロールできます
プラン変更(上位)プラン変更(下位)データ移行
エックスサーバー不要
カゴヤ×必要
WebARENA×必要
さくらインターネット××
WADAX△(契約更新時のみ)不要(収容サーバーに空きがない場合は必要)
heteml×(1プラン)×(1プラン)
ABLENET×不要
お名前.com×不要
ロリポップ△(試用期間のみ)不要
SpeeVer不要
iCLUSTA+不要
Bizメール&エコノミー×(1プラン)×(1プラン)
クローバー×(1プラン)×(1プラン)

まず、大きく分けて、プラン変更自体ができるところとできないところがあります。

さらに、プラン変更ができるところでも、データ移行が必要なところと必要がないところがあります。データ移行が必要なのは、プラン変更時に収容サーバーが変更されるからですね。物理的にサーバーが変更されるため、データの移行が必要になります。

一方、プラン変更ができないところの中にも、「プラン自体が 1つしかないためにプラン変更が行えない」ところと、「プラン自体は複数あるけれど、プラン変更は受け付けていない」(さくらインターネットのみ)ところがあります。

もし、引っ越しの手間を省く目的でプラン変更を行いたいのであれば、プラン変更自体ができてもデータ移行が必要なところは対象外になってしまいます。

そのため、あらためて上記の 4つのカテゴリ毎に分けてみます。

スクロールできます
サーバー名
プラン変更OK/データ移行不要エックスサーバー / WADAX / ABLENET / お名前.com / ロリポップ / SpeeVer / iCLUSTA+
プラン変更OK/データ移行必要カゴヤ / WebARENA
プラン変更不可(複数プランあり)さくらインターネット
プラン変更不可(1プランのみ)heteml / Bizメール&ウェブエコノミー / クローバー

こうしてみると、引っ越しの手間を省くためには、一番上の「プラン変更OK/データ移行不要」のレンタルサーバーを選ぶのがいいということがわかります。

ただ、WADAX に関しては、場合によってはデータの移行が必要な場合があるようです。最近は簡単に収容サーバーの変更ができる技術があるようなのですが、残念ながらそういう対応はしていないようですね。

なお、プラン変更の柔軟性という意味では、ダウングレードが行えるサーバーも重宝することがあります。

これは例えば、一旦まとめて上位プランに変更したあと、自分が保有するサイトの 1つだけがアクセスがさらに伸びるようなことがあった場合、そのサイトだけ別のサーバーに移行して、残りは安いプランに戻すという対応ができるからです。

こうすることで、引っ越しを最小限に抑え、さらにトータルでの費用を抑えることもできるケースがあると思います。

レンタルサーバーのプラン変更の手続きと反映時期、手数料の有無

次に、プラン変更の手続き方法などを見てみましょう。

レンタルサーバーの各種手続きはほとんどオンラインから行えますが、プラン変更の場合はどうでしょうか。

また、変更手続きを行ったあと、実際にプランが反映するのにはどれくらい時間がかかるか、というのもかなり差がありますし、プラン変更に際して手数料などに関しても違いが見られます。

以下に一覧にしてまとめてみます。(念のため、プラン変更不可のところもそのまま一覧に載せてあります)

プラン変更の手続きと反映時期、手数料の有無

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プラン変更方法反映時期手数料
エックスサーバーオンライン翌月1日から反映不要(差額のみ)
カゴヤオンライン即時不要(差額のみ)
WebARENAオンライン乗換申請後5営業日以内に開通、開通日から契約開始 旧サーバ解約前に移行必要初期費用+差額
さくらインターネット
WADAXオンライン入金確認後、即日~1営業日初期費用+差額
heteml
ABLENETオンライン申請+メールで同意返信当月から可能1,000円+差額
お名前.comオンライン入金確認後、数時間以内不要(差額のみ・翌月分から)
ロリポップオンライン当月から可能不要(差額のみ)
SpeeVerオンラインクレカ払いは即時/振り込みは振り込み確認日の16時頃1,000円+差額
iCLUSTA+オンライン1~2営業日程度不要(差額のみ)
Bizメール&エコノミー
クローバー

まず、プラン変更の手続き方法については、ほとんどの会社がオンライ上の申請のみで完結します。ただ、ABLENET だけはオンラインでの申請のあとに確認メールがきて、そのメールに同意の旨を返信することで、初めて申請が完了します。(メールに返信をしなければ、自動的にプラン変更はキャンセルになります)

次に、プラン変更の反映時期ですが、こちらはかなりバラバラです。

「当月から可能」というところについては、レンタルサーバー会社側での設定完了次第、というところだと思います。

反映時期に関して注意したいのは、カゴヤです。カゴヤの場合は、プラン変更時にデータの移行が必要なのですが、プラン変更自体は即時反映します。プラン変更時に元のサーバーのデータは削除されてしまうので、必ず事前にデータをバックアップしておく必要があります。

また、収容サーバーが変更されることに伴い、ドメインなどの情報が DNSサーバーに反映するまで時間がかかるため、サイトが表示できない時期が発生する可能性がありますね。これは結構イタイです。そういう意味では、あまりプラン変更のメリットはないかもしれません。

一方、同様にデータ移行が必要な WebARENA に関しては、旧サーバーと移行先サーバーの両方が生きている期間があるため、カゴヤに比べると困ることはなさそうです。

最後に手数料ですが、差額のみのところ、差額に加えて移行先プランの初期費用が必要なところ、差額+1,000円の手数料が必要なところの 3パターンがあります。

差額分で済むのはありがたいですが、初期費用は結構大きいので、もしプラン変更に伴うデータ移行が必要なのであれば、長期的に考えると新規で契約してもあまり差はないかもしれません。

なお、ダウングレードが可能なレンタルサーバーで、契約更新時以外のときにプラン変更を行った場合でも、差額の返金をしてくれるところはなさそうでした。(例:3か月契約で先払い、2か月半目でプラン変更した場合、残りの1か月半分の料金の差額を返金はしてくれないということ)

プラン変更可否や各種手続きの比較まとめ

以上、プラン変更の可否や手続きとそれに伴う動きについて比較してみました。

見て分かる通り、プラン変更に関するスタンスは各社かなりバラバラですね。

いざとなったらサーバーなんて引っ越しすればいいや、と思っている人は多いかもしれません。確かにサーバーの引っ越しをせずにずっと使い続けることは、最初からある程度月額料金の高いレンタルサーバーを契約しない限り厳しいでしょう。

ただ、月何百万PV(ページビュー)になるようなサイトを除けば、当サイトで紹介しているくらいの価格帯のレンタルサーバーであれば、十分な許容量があります。

そして、データの移行(引っ越し)も必要なく、上位プランに変更ができれば、10年以上使い続けることも可能だと思います。

特にエックスサーバーに関しては、プランのアップグレードだけでなく、ダウングレードにも対応し、データ移行が不要で、かつ手数料もいらないなど、かなり理想に近いサービスを提供しています。長期の利用の耐えうるだけの懐の深さをもっている会社ですので、できるだけ引っ越しの手間をかけたくない人には最もおすすめできるレンタルサーバーです。

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